社会の中のマネーボール

狐の王国から

新聞が書く記事は専門家が見たら笑っちゃうような間違いだらけだし、かといって専門家の監修を呼ぶということもない。政策提言などを見てもエビデンスを無視したおかしな「専門家」が跳梁跋扈している。

思い起こしてみると、日本の大企業が崩壊して外資に買われた途端に黒字化できたり、経営危機になぜか優良部門を売却しようとしたり、どうも国内トップの判断がおかしいと感じることが多い。

これはおそらく、専門家の話が理解できるような高度人材をトップに上げられないという問題なのではなかろうか。

これは日本だけの問題ではなく米国でもある、いやあった。昔ながらの感覚でやるマネージメントでは勝てないとわかると変えていく力が米国にはある。マネーボールに手をつけたアスレチックスが勝ちだすと数字を深く読んだ選手の起用が大事だと認識されたようだ。それは有効な新規のマネージメントを採用していないとなぜそうしないのかを厳しく問われる世の中だからだろう。日本もいずれそうなる。