マラソンの交通規制で救急患者の搬送に遅延?

米国で大きなマラソン大会が行われる11の町で心筋梗塞または心停止で救急入院した患者の30日間の死亡率を検討した。対照としてマラソンの日の35日前と35日後およびマラソンの日の別の町を取り上げた。マラソンの日の救急搬送者の死亡率は28.2%、マラソンでない日は24.9%(パーセントの差3.3%の信頼限界は0.7-6.0)だった。マラソン当日の正午前後の現場から病院までの搬送時間はマラソンでない日に比べ4.4分長くかかった。マラソン当日の交通規制が救急患者の搬送に影響を与えている可能性がある。Jena AB New Eng J Med 2017; 376: 1441-1450