行動経済学×年金

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jbef/3/0/3_0_79/_pdf

そもそも年金記録問題がどうして起きるのか.あるいは社会保険庁のずさんな運営というのがどうして起きるのかというと,自分の年金をもらえるときになるまで,かなり長期にわたって,加入者がほとんど何もチェックしないところにそもそもの原因があるわけです.そうしますと,最後に自分の年金がもえらないとか,あるいはすごく少ないことに気付いて,社会保険庁に申し出ると,それを証明するのは 40 年前の書類ということになったりしますので,それを処理するのは本人にとっても,社会保険庁にとっても非常に高コストになってしまいます.これも一種の行動経済学的なディスカウンティングの話だと思います(途中略)
行動経済学的に考えると,例えばデフォルトで,チェックしないと何割か年金受給額が減らされてしまう制度にしておくことが良いかもしれません.もしミスを見つけた場合には,ミスを修正すると自分の得になるわけですが,その得以上に報奨があるとか,そのようなことで年金記録問題の対処ということでも行動経済学の知見が生かせる可能性があります.

あんまりありがたくない議論だ