アリオリ王国には世継ぎがいなかった。やっと生まれた男子だが長じてみると女子を愛せない体質であることが徐々に判明する。このままでは王妃の権力基盤にひびがはいってしまう。王妃の側近たちはひそかに同年代の少女を集めなんとか興味を持たせようとするがうまくいかない。あきらめかけたところ身分の低い使用人の娘が王子の興味を集める。彼女は馬に乗り、射撃を好み、父親の狩りについていくのが趣味という。侍女たちはこのおてんば娘を王子の伴侶として認めさせるべく、彼女をさる地方貴族の娘ということに仕立て上げようと画策するが…
