自殺予防地域を実現する介入とは何か?

自殺率の低い地域の研究というのが世界的に行われているのかというとPubMedではうまく検索できない。岡檀さんの論文が引用されていないかと検索してもこの人論文にしていないのだ。J-stageで見ても引っかからない。せめて抄録ぐらい書いておいてほしいな。難しいとは思うが学問的な体裁がないと世の中を動かす力になりにくい。定性的な観察だけだと「文学」になってしまうのだ。文学が悪いわけではない。文学的な直観が本質を照射していることはある。学問的な批判にこたえる体裁をどうつくっていくか?という問いかけが独りよがりにならない成果を生み出していくのだ。ゆるくひろくつながりながら人の問題を可能な限り解決するようなコミュニティーが自殺を抑制する本質だとしたら、意図的にこれを再現する方法は何か?まれな歴史的所産として地方にひっそりと生まれ、知られないままに消えていく自殺希少地域は貴重な歴史的実験として意義がある。