5分

「5分で何か話してください。あなたの人となりがわかるものなら何でもいいです。」
「5分ってけっこうありますよ。いきなり振られると何を言っていいのかわかりませんので好きなNBAの話をします。今年のファイナルは第7戦までもつれる展開でクリーブランドキャバリアーズが優勝しました。私はゴールデンステートウォリアーズが優勢だと思っていたので意外でした。ウォリアーズはスリーポイントシューターがカリーとトンプソンの二人そろっているうえにベンチの選手が活躍して誰をマークしたらいいのかわからないくらいでした。一方のキャバリアーズは主力のレブロンが活躍するしかないような印象でした。それでも崖っぷちから逆転したのだからさすがです。かつて一人の頑張りではスパーズに勝てず優勝するためにマイアミヒートに移籍したレブロンは優勝の仕方を覚えて故郷に帰ってきたのでしょう。かつて裏切った形になった故郷のチームに借りを返したい気持ちが強かったのかもしれません。それと比較すると飛び道具頼みのウォリアーズはスマートだけど泥臭さに欠けたかもしれません。最後は勝ちたいという執念がものをいうのだと感じさせられました。」