ホスホイノシチドの脱リン酸化がエンドソームのリサイクリングに重要

ホスファチジルイノシトール3リン酸(PI(3)P)はエンドソームに多く、ホスファチジルイノシトール4リン酸(PI(4)P)やホスファチジルイノシトール4,5ビスリン酸は細胞膜に多い。エンドソームからリサイクルされた小胞が細胞膜に融合するためにはイノシトールの3位を脱リン酸化する必要がある。この機能を担うのがMTM1という酵素で伴性遺伝のセントロヌクレアーミオパチーの原因遺伝子である。脱リン酸化されるとホスファチジルイノシトール4キナーゼ2αの作用でPI(4)Pが作られる。エンドソームのPI(3)PがPI(4)Pに変換されるとエクソシスト結合複合体がやってきて細胞膜への融合を可能にする。Katharina Ketel,
Nature (2016) doi:10.1038/nature16516