微粒子性汚染物質と冠疾患イベント

Short‐Term Exposure to Fine Particulate Matter Air Pollution Is Preferentially Associated With the Risk of ST‐Segment Elevation Acute Coronary Events
C. Arden Pope J Am Heart Assoc.
2015; 4: e002506
originally published December 8, 2015
doi: 10.1161/JAHA.115.002506
PM2.5のような微粒子性の大気汚染物質に暴露すると冠動脈疾患のイベントが増えるか?をユタ州で調査した。1993年から2014年の急性冠症候群患者16314名について直前の大気汚染物質濃度を調べた。冠動脈病変がカテで認められた患者では25μg/m3以上の微粒子性物質が10μg/m3増えるごとにST上昇を伴う心筋梗塞のオッズ比が1.15倍(1.03-1.29 95%信頼限界)に増加した。カテで病変が認められなかった患者では有意の変化がなかった。
http://pm25.jp/によると王子の北本通のPM2.5は本日73μg/m3.いっぽう山形県鶴岡市はゼロ。冠動脈の悪い人は空気のきれいな田舎に住むといい?ただしカテのできる病院の近くでね。
ちなみに赤色警報の出た北京市の8日の濃度は250μg/m3