細胞内の黄色ブドウ球菌

Novel antibody–antibiotic conjugate eliminates intracellular S. aureus

Sophie M. Lehar Nature (2015) doi:10.1038/nature16057
細胞内に寄生する細菌はリステリアとかチフスのはずだが…
黄色ブドウ球菌は細胞外の細菌のはずだが免疫力の落ちたヒトの体内では貪食された細菌が死なないまま生き続けていることがある。こうなると抗生物質が到達しないので治療抵抗性になる。黄色ブドウ球菌に対する抗体に抗生物質を結合したものを使うと細胞に取り込まれた抗体が貪食小胞と融合すると小胞内のタンパク分解酵素の作用で抗生物質が遊離し小胞内の細菌を攻撃する。