これが見つかっていれば龍虎さんも生還できたかも

Erosion of the chronic myeloid leukaemia stem cell pool by PPARγ agonists

Stéphane Prost Nature (2015) doi:10.1038/nature15248
慢性骨髄性白血病CML)はイマチニブのようなチロシンキナーゼ阻害剤でおとなしくさせることができるが、発病の原因になっているbcr-Ablの融合遺伝子を持った幹細胞を排除することができないため完全な治癒に至らない。糖尿病薬のピオグリタゾンは転写因子のPPARγを活性化してSTAT5を抑え、その下流にあるHIF2αとCITED2の発現を減らす。この二つは白血病幹細胞の静的状態と幹細胞としての性質を維持するために必要である。ピオグリタゾンを使用することによりCMLの幹細胞が排除されピオグリタゾンを中止したあともbcr-Ablを持つ細胞が検出されない状態に至った。でもPPARγにそんな作用があったなんてどこから見つかった話なの??