子ができない

先日のNHK鳥島アホウドリを絶滅から救うために小笠原に移住させる取り組みが報道されていた。2008年から8年越しのプロジェクトである。ヒナを小笠原の聟島に運び聟島を故郷として認識させる。うまく帰ってくればあらたな繁殖地として鳥島の噴火の危険を逃れられる。イチローとユキと名付けられたつがいは営巣を開始するが1年目2年目は無精卵で失敗。3年目も誤って卵を割ってしまい失敗となかなか繁殖に成功しない。そこに至るまでにも1年目はイチローが聟島に帰ってくるのがユキより遅く受精のタイミングが合わない、抱卵の時に夫婦で交代しながら抱くのをうまく代われずイチローがユキを追い払ってしまうなど微妙なずれを徐々に乗り越えてきた。仲はいいのだがなかなか子に恵まれない夫婦というのは人間にもあるが、動物でも楽ではないのだ。そこへ、となりのなこうど島でかつてイチローに振られたY11が鳥島出身の彼を捕まえて繁殖に成功という知らせ。めぐりあわせって皮肉なものだね。