ダビガトランのやめ時・再開時

ダビガトランを使用中の患者に出血を伴う処置を行う際のプロトコルを検討。541名が参加。324件の処置は通常の出血リスク。217件はもっと出血リスクが高かった。ダビガトランの中止時期は46%が24時間前、37%が48時間前、6%が96時間前だった。再開の時期は77%が処置の当日で最初の投与量は75mgだった。出血のイベントは重症(出血に伴う死亡、2g/dL以上のヘモグロビン低下、2U以上の輸血、再手術、入院期間の延長、深部組織感染症の合併など)が10例(1.8%)、軽症が28例(5.2%)。血栓性のイベントは1例で一過性虚血発作だった。血栓や出血と関連しない死亡が4件認められた。周術期にヘパリンまたは低分子ヘパリンを使用した例は9例だった。Perioperative Management of Dabigatran
A Prospective Cohort Study Sam Schulman, Circulation. 2015; 132: 167-173