膵臓β細胞は飢餓の時オートファジーのかわりにインスリン分泌顆粒を分解する

Science 20 February 2015:
Vol. 347 no. 6224 pp. 878-882
DOI: 10.1126/science.aaa2628
REPORT
Insulin secretory granules control autophagy in pancreatic β cells
Alexander Goginashvili 細胞が飢餓に陥ると自己消化(autophagy)が起きて細胞内の不要不急のタンパク質を分解してエネルギーとアミノ酸をリサイクルする。飢餓の時にはインスリンの分泌が低下するが、β細胞ではオートファジーの代わりにインスリン分泌顆粒を分解する。これはDキナーゼ(PKD)にコントロールされている。飢餓の際の顆粒の分解にはリソゾームの動員とオートファジーを抑制するターゲットオブラパマイシン(mTOR)の活性化が起こる。