オウムに戻った皇帝

ネロ帝の鬱屈を率直な忠告で受け止めるプリニウス。かつてのプリニウスの戦友であり現在は女好きの医師となったシレノスの勧める薬草をなんだかんだ言って飲まないでいながらあとでこっそり飲もうとする。高層アパートのひしめくローマの市民生活のディティールを描きながらお話はネロ帝のお妃をめぐる陰謀へと進んでいく。