可溶性食物繊維が気道アレルギーを減らす

Gut microbiota metabolism of dietary fiber influences allergic airway disease and hematopoiesis
Aurélien Trompette
Nature Medicine 20, 159–166 (2014) doi:10.1038/nm.3444
食物繊維、とくにペクチンなどの可溶性食物繊維は腸内細菌の作用で短鎖脂肪酸(SCFA)に変換される。SCFAは免疫反応を落ち着かせる作用があり食物繊維を多く与えるとマウスの気道アレルギーを軽くする。SCFAのうち代表としてプロピオン酸を投与すると食物繊維の少ないマウスのアレルギーを軽くする効果がある。抗原提示作用のある樹状細胞(DC)にはプロピオン酸を感知する受容体のGPR41があり、これがアレルギーを起こすTH2系免疫反応をDCが誘導するのを押さえるようだ。