デトロイト破産

堤さんの「(株)貧困大国アメリカ」に米国の自治体の多くは5年以内に破産するというくだりがあったがその最右翼のデトロイトが1兆8000億円の負債を抱えて破産。これまでにもすでに非常事態管理者が任命されて公共サービスの従事者(警察官を含む)を切りまくり、自分は相当な報酬を手に去って行った挙句の事態がこれ。米国では高額所得者が勝手に民営の市を自分たちでつくって出て行ってしまうというのだから普通の自治体はやっていけない。「非合法の移民のような知性の低い連中とはいっしょにしないでくれ」という高額所得者のひそひそ声が聞こえてきそう。なんといっても企業に都合のいい法案を全米の州法に滑り込ませるべく州議会の議員と企業がホテルで食事をつまみながら協議する会っていうのがあって、それのおかげでフロリダでは丸腰の少年を銃で撃っても逮捕されないという法案が成立しちゃったというのだから。貧しい人にも自分自身の努力こそが上昇の原動力だとたきつけるリバタリアンの意見にも一理あるけど法の公正さ、法の正義が保たれていることが前提じゃないのかなあ。