eNOSが肥満を抑制する

Overexpression of Endothelial Nitric Oxide Synthase Prevents Diet-Induced Obesity and Regulates Adipocyte Phenotype
Brian E. Sansbury,Circulation Research. 2012; 111: 1176-1189
糖尿病の動物では筋肉、大動脈のeNOSは減っていないが脂肪組織でのeNOSの発現が減っている。eNOSを高発現させたトランスジェニックマウスは高脂肪食でも太りにくい。これは代謝の活性が高まっているためである。eNOSの発現は食事量には影響していない。eNOSトランスジェニックマウスの脂肪組織では脂質とアミノ酸代謝が活性化し脂肪酸酸化が活性化する。これに一致してPPARα、PPARγ遺伝子の発現、ミトコンドリアタンパク質の発現、酸素消費も増える。糖負荷テストの結果は差がないが血中インスリンレベルが下がるのでインスリン感受性はよくなっている。