脂肪の時計がコントロールする

Obesity in mice with adipocyte-specific deletion of clock component Arntl
Georgios K Paschos Nature Medicine 18, 1768–1777 (2012)
脂肪組織で特異的に時計遺伝子のBmal1をつぶすと(fat-Bmal1-/-)マウスは肥満した。マウスは暗い時期に食べて明るい時は寝ているが食事の時間のパターンがくずれていた。これは肝臓や膵島でBmal1をノックアウトしても見られない特徴である。fat-Bmal1-/-マウスでは視床下部の食欲調節ペプチドの発現も変化した。fat-Bmal1-/-マウスの脂肪組織ではトリグリセリド中の多価不飽和脂肪酸(PUFA)の量が減った。これは血中のPUFAと視床下部の遊離PUFAの濃度にも反映されていた。