UCP1は脂肪酸と協働する

Mechanism of Fatty-Acid-Dependent UCP1 Uncoupling in Brown Fat Mitochondria Andriy Fedorenko Cell, Volume 151, Issue 2, 400-413, 12 October 2012 ミトコンドリアの内膜と外膜の間に組み上げられたプロトンがATP合成酵素を回さないで内膜の内へ再流入するとき熱が発生する。この過程を促進する脱共役タンパク(UCP1)は熱を発生する脂肪組織(褐色脂肪細胞)に発現する。UCP1は脂肪酸を結合して脂肪酸のカルボキシ基がプロトンを結合してミトコンドリアの膜を通過する。脂肪酸はUCP1から解離しないのでこのタンパクの一部として働きプロトンの運び屋と化している。