有袋類

経営再建中の電機メーカーSは新しい携帯のブランド「有袋類」を新たに投入すると発表した。ポイントは新しい技術を一切使用しないこと。従来の携帯の枠の中でいかにスマホにかわる面白さ、便利さを追求していくか?を目標にしている。ハイテクに頼らないサービスを盛り込んでいくとの趣旨で、電話を掛けるだけで道案内をしてくれるサービスはもとタクシードライバーのアルバイトが担当している。そのほかさびしい時に適当に相手をしてくれる「茶飲み友達」、迷った時にアドバイスをくれる「ご隠居」など多数。機能が足らない部分は表にある「袋」に適当にチップを指して入れ替える仕組みだ。初期モデルとして「カンガルー」「コアラ」「ウォンバット」が用意されている。S社ではさらに見た目の斬新さのみを売りにする「単孔類」シリーズも計画していて携帯とライター、携帯と歯ブラシ、携帯と空気清浄器など無理やりくっつけた製品を順次送り出す。手始めは「カモノハシ」で携帯にお弁当用の箸箱をくっつけたもの。