電話営業

「○○さんですね?わたくしSKDのペケぺけと申しましてこのたび大田区のマンション経営でご連絡差し上げました。」
「あ?あー、あのね、これ以上話すと『へんな客にあたっちゃったなー』って後悔することになるけどいい?」
「え?いえ、ええ、仕事ですから聞いていただけるのでしたら喜んで。」
「じゃあまず、あなたの年齢、性別、居住地、自宅の電話番号を教えてもらえるかな。それからだいたいの年収も。」
「それって個人情報そのものじゃないですか?」
「でもあなた、うちの個人情報を知ってて電話しているんでしょう?だいたいの年収もわかってかけているんじゃないの?だったらお客にも知ってもらって当然じゃないの?それが礼儀ってもんでしょ?」
「いえ、あの、私はただリストに載っている順にお電話させていただいているだけで…」
「わかったからとっとと自宅の電話番号をいいなさい。こっちが暇な時に自宅に電話してあげるから。あなたが休みでやっとほっとしてくつろいでいるときにね。」