テナガザルの歌

テナガザルは歌を歌うことで有名だが声の出し方を調べるためヘリウム50%の部屋に入れた(西村たけし Natureのトピックスで取り上げられた研究。論文は別の雑誌)。これにより声帯の作り出す複数の周波数を持つ音から口腔などの共鳴器官の調節で特定の音を拡大していることが明らかとなった。これは人間の歌手の声の出し方と同じである。しかしこの研究をするためにテナガザルをヘリウム箱にいれるという発想が驚く、というのが外国人研究者の感想。声を出す構造が異なるため人間に言語が発達したわけではない、という意見を強化する結果である。