kaiA

kaiCは自己リン酸化と脱リン酸化を行う酵素で6量体をつくる。これのリン酸化を促進するのがkaiA、kaiAを抑えて脱リン酸化を勧めるのがkaiB。シアノバクテリアのkaiABCはこれらのタンパクを抽出してATPと一緒にしておくと自動で24時間周期のリン酸化・脱リン酸化のサイクルをおこす。kaiCのリン酸化にはT432とS431がありTがまずリン酸化されSTのダブルリン酸化ができた後Sのみのリン酸化が残る。Sが脱リン酸化されて次のサイクルが始まる。脱リン酸化サイクルの初めに6量体のメンバーをシャッフルするときがあり、このときにシンクロナイゼーションがおきるようだ。高等動物の概日周期は転写・翻訳のフィードバックを介しているが、シアノバクテリアのシステムには転写・翻訳を必要としない。シアノバクテリア以外の細菌ではレジオネラ・ニューモフィラがkaiB,KaiCを持っているがその意義は不明。