重荷となる入院とは

http://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMsa1100347
老人介護施設に入所している認知症のおとしよりでなくなる前にチューブで栄養を入れられたりICUに入れられたりするのは本人にとってももはや苦痛でしかない。そのような入院はどのくらいあって何がその要素となっているのか?を調査した。メディケアの記録から介護施設に入っていて亡くなる90日まえまでに入院して退院できなかった例や亡くなる前90日の間に頻回の入院となった例を取り上げて調べた。州によって大きな違いがありアラスカでは2%だがルイジアナでは30%を超えていた。黒人、ヒスパニック、生前の指示書(余計なケアをしないでくれという意思を書面にしたもの)がないと亡くなる前にチューブを入れられたりICUに入ったりしてやっぱり退院できないで亡くなる例が多かった。
人はいつか亡くなるものだ。終わりの日々を静かに穏やかに過ごさせてあげたいというのは「何もしない」というのとは異なる。