大気圏内核実験の効用

http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature10426.html
1963年に大気圏内核実験禁止条約がむすばれるまで核実験で大気中に14Cができた。これからできた二酸化炭素光合成食物連鎖に取り込まれるので大気中の濃度は指数関数的に低下している。これを用いてからだの脂肪組織の中の脂肪の回転数を測定している。脂肪組織の細胞は平均10年生存してそのなかの脂肪は6回入れ替わるという。肥満者では脂肪のターンオーバーが遅いのかというとサイクリックAMPの刺激で中性脂肪を分解して放出する速度が遅いようだ。これが元で年年脂肪が増えていく。家族性複合高脂血症の患者でやせているひとを選ぶと中性脂肪の合成と分解の両方が遅い。血中の過剰の脂肪を処理するところがないので血中脂肪が増えてしまうらしい。