ニセエクソンはなぜmRNAに含まれないのか?

長いイントロンの中にエクソンとして働けそうな配列が見つかることがある。一般的なスプライスアクセプターのAGとスプライスドナーのGTに挟まれている。スプライシングを抑制する配列があって、これがAGの前にあるとそのあとのニセエクソンは切り捨てられる。また不要のイントロンの切り取りの際に投げ縄構造ができるのにポリピリミジントラクトという短い配列が必要だが、これがないとちゃんと編集されない。逆にエクソンの組み込みを促進する配列があり一例としてASF/SF2の結合配列がある。制限酵素の認識サイトのような厳格さはないがAGGAを含むプリンの多い配列だ。そうはいうものの「これがちゃんとしたエクソンだ」と見てわかる手がかりが少ないのでAGとGTで囲まれているオープンリーディングフレームはほんとにエクソンか?と見えてしまう。