知ることの広がりと深さ

「世の中には自分が何かを知らないということを指摘されると切れる人がいるね。」
「人より知っているということを存立の基盤と考えているからだろう?」
「ただ知っているというより、どう使うかが大事なんだが。このデータから次はこれが知りたいと思えば検索でもなんでも知る方法はいっぱいあるからね。」
「そういう形の頭の良さみたいなものを○×クイズみたいに目の前に見せてくれるネタってあまりないね。」
「それにね、知識があったとしてもその知識の深さで人を圧倒するようなものでないと使えない気がするんだ。」
「たとえば?」
ドビュッシーペレアスとメリザンドっていう曲があるのは知ってたとしても、それがどういう話をもとにしていてその中のフレーズで何かのシーンに挿入できそうなものはどれか、とかね。」