見慣れない場所

見慣れない場所にくるとだれでも落ち着かない。部屋を雑然とさせているのに慣れている人は奇麗に片付けられた部屋にくると息苦しくなるかもしれない。家族の都合でショートステイなどに預けられた人は突然見慣れない環境で見慣れない人の間に置かれるのでどことなく不安になる。認知症があるとわけがわからなくなるひともあるだろう。なにせ見慣れたはずの自宅ですら「見慣れない空間」になってしまい「家に帰る」と言い出すひとがいるくらいだから。自宅ではわりあい普通に暮らせていたひとが病気で入院すると、とたんに不穏になって点滴のチューブをひきちぎったりする。3.11を境に日本全体が「見慣れない場所」に移行してしまった。水銀や六価クロムカドミウムやPCBやダイオキシンアスベストならともかく今度はセシウムである(ストロンチウムプルトニウムは本当に大丈夫?プルサーマルもやっていたから…)。放出されたセシウムが広島原爆の168個分というのは酷いが日本はまだ4000発分のプルトニウムを(国内または国外に)持っているのだ。