LIPAってなんだ?

Wild PS et al. A genome-wide association study identifies LIPA as a susceptibility gene for coronary artery disease. doi:10.1161/CIRCGENETICS.110.958728
ゲノムワイドアソシエーション研究(GWAS)を冠動脈疾患患者2078名と対照2953名で行った。冠動脈疾患と関連のある可能性がある一塩基多型(SNP)が950個見つかった。これをもとにして同様のSNP解析のデータベースを用いてメタ解析(すでに行われた研究のデータを統合して再解析する研究)を行った。冠動脈疾患21428名と対照38361名の比較で新たな疾患関連遺伝子として染色体10番のLIPA(リソソーム酸性リパーゼA)が見つかった。1494名からとった血液で単球に発現する遺伝子についてLIPAのSNPの影響を調べるとLIPAの発現レベルに影響することがわかった。LIPAの発現レベルは血管の内皮機能と関係する。