ひょうたん

「それでは『清兵衛と瓢箪』を読もう。ところで、この中で実際に瓢箪をつくったことのある人はいるかな?」
「僕はないですけど、兄が作っていたことがあります。」
「それは珍しいな。どうやったの?」
「瓢箪にドリルで穴をあけて、中身を酵素で溶かすんです。」
酵素?それは初耳だな。」
「はい。『瓢箪ごっこ』という名前でネット通販で売っています。」
「それでちゃんとできたの?」
「できるまでに酵素で溶けた中身を捨てるのがすごく臭かったみたいです。」
以後教室ではこの兄は”ひょうたんの兄”で通じるようになったという。