ラッコとウニとケルプ

アリューシャン列島のラッコが毛皮猟で乱獲された結果ラッコの食べているウニの天敵が減ってしまいウニがケルプの芽を食べてしまうためにケルプの森が壊滅してしまった。ラッコの保護が成功してケルプも戻ったのだが、今度はシャチがラッコを襲うようになってラッコの楽園というわけにはいかなくなった。そもそもシャチはクジラを食べていたのだが北半球のクジラ漁のために資源が減ってしまい代わりにアザラシやラッコを狙うようになったのだという。北米の人はシャチもクジラもイルカも好きだが、かつてクジラ漁の船に水と燃料を供給するため日本に開港を迫ったのは米国だ。そういうわけでシャチ悪者説は人気がない。