緑茶を4杯以上飲む高齢者にはうつ症状がすくない

Niu K., Hozawa A. et al. Green tea consumption is associated with depressive symptoms in he elderly. Am J Clin Nutr 2009; doi: 10.3945/ajcn.2009.28216
MDLinxというサイトの薦める最も読まれた論文の一つ。日本人で地域に暮らす高齢者にアンケートをとって緑茶を飲む回数とうつの症状について調査した。70歳以上の1058名を調べて、軽度のうつ症状は34.1%、重度のうつ症状は20.2%に認めた。緑茶を1杯以下しか飲まない人に比べると2-3杯の人は軽度または重度のうつ症状を持つ危険度が0.96倍(95%信頼限界0.66-1.42)、4杯以上飲む人は0.56倍(0.39-0.81)だった。この仕事は東北大学がやっていて仙台市の鶴カ谷地区で行われている。アンケートによるうつ症状の頻度が意外に多いのでちょっと気になるがアンケートの感度がよくて軽い症状も検出するのかもしれない。あるいは70歳以上になるとそういうものなのかもしれないが。