EducationとInstruction

大学生の内定率が60%になって大学教育そのものの質が問い直されているといえよう。そこで近視眼的には「資格」や「技」のとれるカリキュラムが重視されそうだ。だが、問題は環境のほうがどんどん変化していくということなのだ。既存の環境を前提に作られた資格や技だと前提になる環境が変化してしまうと対応が行き詰まる(あまりいい言葉ではないが「つぶしがきかない」)。同じ環境でいいのなら前例をもとに「こうしなさい」というルールを叩き込むInstructionでいいが、何が問題か?がわからない中では自ら興味を持つものを引き出すEducationが必要だ。あいまいな状況の中から問題点を探り出して自ら戦略をたてて展開していく能力、前例のない中をどう切り抜けるが?を問題にすると教官が講義するようなタイプの教育では限界がある。むしろサッカーのゲームを見て戦略の問題点を指摘させるとか複数のパーティーに分けてネットゲームを競わせるといった仕掛けが必用かもしれない。はたから見ると「遊んでいるんじゃないの?」と見えてしまうのでアウトプットをどうやって形にさせるかが問題だが。