翻訳

「翻訳ってどこまでやるの?」
「読む人によるんじゃないの?」
「たとえばtransforming growth factorをトランスフォーミング増殖因子とするのか形質転換性増殖因子とするのか、どう思う?」
「形質転換性とか言われるとむしろ何それ?って感じだね。」
「そうでしょ?PSPのことを携帯式遊戯装置っていってもなーって感じだよね。」
「あと、最初名前を付けるのに特徴を説明したようにつけたりすると、なまじ翻訳してしまうと一定の特徴のある決まったものにつけた名前という感じがしなくなって混乱するよね。」
「たとえば?」
アルツハイマー病の特徴的な病変にpaired helical filamentってあるけど、これを”対をなすらせん繊維”っていうと、じゃあDNAもそうかい?って感じになるだろ?」