腎障害

慢性腎疾患(CKD 症状はないが軽微に腎機能が低下している状態)の患者に造影剤を使用した検査を行った場合に1年後に血清クレアチニンの0.3mg/dl以上の上昇を伴う急性腎障害のおこる頻度と検査直後のシスタチンC(CyC)について検討した。検査後一時的に血清クレアチニンが上昇することは珍しくないが、一部は検査前の値に戻らない。これが予測できるか?という研究。連続410名の造影剤検査を受けたCKD患者を観察して34名(8.2%)に腎障害が生じた。検査24時間後にCyCが10%以上上昇している場合に1年後の腎障害のオッヅは2.52だった。
Brigouri C., Visconti G. et al. Cystatin C and contrast-induced acute kidney injury. Circulation 2010; doi:10.1161/CIRCULATIONAHA.109.919639