動脈硬化が炎症の一種であるという話(IL-17)

マウスは動脈硬化を起こしにくいがアポEを欠損したマウスApoE-/-に高脂肪食を食べさせると大動脈の動脈硬化ができる。炎症性のサイトカインIL-17Aは大動脈への単球の接着を増やして血管壁内のマクロファージを増やし、これが動脈硬化プラークをつくる。ApoE-/-マウスではIL-17Aを発現したTリンパ球が増えている。このT細胞はCD4+Thelper17(Th17)またはγδ+T細胞であった。可溶性のIL-17受容体Aを用いてIL-17Aをブロックすると血清IL-6とGCSFのレベル、大動脈のCXCL1の発現が低下、単球の接着が減る
Smith E, Konkal-Matt R et al. Blockade of interleukin-17A results in reduced atherosclerosis in apolipoprotein E-deficient mice. Circulation 2010; 121:1746-55