核とミトコンドリア間を行き来するTxnip

Saxena G, Chen J and Shalev A. Intracellular shuttling and mitochondrial function of thioredosin interacting protein. J Biol.Chem 2010;285-3997-4005
Txnipはチオレドキシン(Trx)に結合してその作用を阻害することで酸化ストレス下におけるアポトーシスを促進する。免疫染色によりTxnipは核と細胞質、ミトコンドリアの間をシャトリングすることが明らかとなった。β細胞では基本的に核にあるTxnipは酸化ストレスに際してミトコンドリアに移動する。ミトコンドリアではTrx2に結合してこれを酸化しTrx2のASK1との結合を減らす。これによりASK1の活性化が促進されミトコンドリアを介するチトクロームc放出→カスパーゼ3活性化のアポトーシスが増える。Txnipの過剰発現またはTrx2のノックダウンはこの効果をmimicする(同様の効果がある)