炎症性腸疾患とST2

Beltran CJ et al. Characterization of the novel ST2/IL-33 system in patients with inflammatory bowel disease. Inflamm Bowel Dis. Epub ahead of print 2009
炎症性腸疾患の潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病および対照で腸粘膜のST2、IL33をRT-PCRELISA、蛍光免疫染色で調べた。ST2のmRNAはクローン病、対照よりUCで発現していた。これに対してST2Lはすべてのグループで同程度のmRNA量だった。ST2タンパクはUCで増加しており血清ST2レベルと相関した。粘膜のIL33はUCで増えていたが血清レベルはすべてのグループで測定できなかった。
クローンとUCは違うんだね。抗TNFα抗体はクローン病に効くけどUCには適応がない。ひょっとしたらST2を外から補充したらUCに使えるかな?