オートファジー

飢餓に陥った細胞が自らの細胞内のタンパクや小器官を分解して食いつなぐための仕組みがオートファジーだ。細胞内で2重の脂質2重膜がおわん形に成長していき、壊されるタンパクやミトコンドリアを取り囲む。そのあとリソゾームがこの小胞(オートファゴゾームという)と融合して内部のものを分解する。Atg12とAtg5はユビキチン化に似た仕方で結合しAtg16とともにできかけのオートファゴゾーム(アイソレーションメンブレン)の外側についている。Atg12-Atg5-Atg16の複合体はオートファゴゾームが出来上がると離れる。LC3は膜のホスファチジルエタノールアミンと結合してアイソレーションメンブレンの内外についている。これらの構造は電子顕微鏡でないと判別しにくいのだが、LC3にGFPをつけたものの形態を顕微鏡で観察するとオートファジーがわかりやすいという。
とまあここまで勉強するのに半日くらいかかってしまう。Mizushima N. Ohsumi Y and Yoshimori T. Autophagosome formation in mammlian cells. Cell Structure and Function 27:421-429, 2002 興味を集めていて進歩の早い領域なので論文でApgと書いてあるのはあとでAtgと改称されたんだろうななどと推定しながら読む。あとから見たら間違ってるかもね。