春の戴冠

辻邦生の「春の戴冠4」を読んでいる。そろそろサヴォナローラが暴れ始めるころ。本体が既に亡くなっているのに新刊の文庫が出るのはノトーリアスBIGみたいだな。3巻のパッツィ家の陰謀とその粛清の凄惨な描写にはリアリティーがあった。

「背教者ユリアヌス」「西行花伝」「安土往還期」も読んだけどだいたい忘れてしまった。また読んでも楽しめそう。街路のドウダンツツジハナミズキ、サクラ、モミジが色づいて毎日の諧調の変化が楽しい。