がれきの下

気が付くと崩れ落ちたがれきの下敷きになって動けないでいる。ともあれ、呼吸ができる程度には空間が保たれていたのに救われたわけだ。あとは神戸の地震みたいに火事が迫ってこないことを祈るばかりだ。そこへ、見覚えのあるような人がとおりかかる。必死に救いを求める。彼はやってきて私を見る。一体だれだろう?と思ってよくよく顔を見ると、昔一緒に働いていたKだ!「かくなるところをみると、君の人生は結局のところ失敗だったというわけだね。安心しな。いますぐ楽にしてやるよ。」そういうと彼はナイフのさやを解き放つ。
そこで目が覚める。今日の一日を生き延びることに全力をつくそう。また彼がやってくる前に。