便道

華道、茶道、柔道、剣道、戦車道となんでも道にしてしまう日本文化に新たに便道が加わった。これは日々の生活の修練をとおして健やかな排便と健康を追求するものである。その理想とする便は日本古来の「まことの道」を象徴する太くまっすぐで途切れることのない一本糞である。ろくろで回せばすぐ器の作成に入れるほどの適度な粘度と固さを持ち、匂いはあまりなく、ほのかにLuria broth(古い分子生物学のマニュアルを参考にしてください)のような香りを持つ。この理想の実現のため日ごろから畳の上に正座し、背筋を伸ばした美しい姿勢で歩くことが求められる。これは排便に理想的とされる日本古来の便器でのしゃがみ込みに堪える脚力と体幹の筋力を養うためである。また食事は雑穀米か玄米を主食とし、野菜と魚をメインの副菜とし、腸内細菌を養うためぬか漬けの漬物を適宜補う。便道に精進し始めたK嬢(仮名)は「はじめは戸惑いましたが今では風邪一つ引くことなくニキビも消えて快適な生活をしています。」とのこと。なお個人の感覚です。(嘘)