それでもやはり

「改正歴史保護法の規定により当機により”過去”に転送された場合、それがパラレルワールドであったとしても改変は許されません。それでも”過去”へ行かれますか?」
「わかっています。僕にとって最良の人生のひと時を生きなおすことができるのなら構いません。むしろ今のつらい”現代”の記憶を消して”過去”に戻れるのなら、その方を望みます。」
「わかりました。それではここにサインを。奥様のいい笑顔をご覧になれるといいですね。お幸せなひと時を。」