2017-05-15 魂のカタルシスの場 フィクション 「歌謡曲って聞いたことある?」 「JPOPのこと?」 「いや、そうじゃなくて昔の昭和の歌謡曲。」 「いやーほとんどないですけど。」 「上の世代とカラオケに行くと聞く、というか聞かされるんだけど、今の歌って妙におしゃれっぽくなっている分人間の感情の表出力が薄くなってるのかなっていう気がしてね。」 「そういうもんですかね?」 「普段口にできない苦しみとかやり場のない怒りみたいなものを表出する場ってものがどんどん狭くなってるのかなっていう気がするんだ。」