人海鼠姫

海鼠(ナマコ)のお姫様が人間のイケメンに恋をした。残念ながら海鼠にはくびれというものがない。魔法使いの助けで見事なくびれを手に入れた海鼠姫は念願のイケメンとのランデブーを果たす。ところがそこへ地元のヤンキーたちが絡んでくる。都会育ちのイケメン君はバトルは苦手だ。追い詰められた二人、そこで海鼠姫は盛大に嘔吐してヤンキーどもに胃の中身を全部ぶちまけた。ひるむヤンキーたちをかわして逃げ延びた二人は海辺のカフェで一息つく。変なとこを見られてイケメン君にドン引きされるか?とひやひやの彼女。意外にも優しい彼は姉を拒食症で亡くしていた。「もう二度と吐くんじゃないよ。僕も君を守れるくらい強くなるよ。」と言ってくれたのはいいが魔法は長続きしない。海に戻った彼女は外的に襲われると胃袋を吐く習性は変えられなかった。