2016-03-08 新しいお部屋 フィクション 「お嬢さん何かお探しですか?」 「ええ、新しく住むところを探してるんですけど。」 「ご希望の物件は?駅ちかですか?それともおしゃれなお部屋が優先ですか?」 「いえ、弦楽器か木管楽器でできれば毎日演奏してもらえるところが希望ですけど。」 「おや、音大生ですか?それではこの防音の物件では?」 「違うんです。わたし、こう見えても音楽の精なんです。だから楽器がわたしのうちなんです。」 へんな夢を見るのは春が近いせい?