「国民精神」に文学の果たす役割

ヨーロッパIII 近世

ヨーロッパIII 近世

国民国家が形成されていく過程で固有の伝説や神話が大きな役割を果たした。カレワラはフィンランドの国民のアイデンティティーの一助になったが、実は編集者が実在の伝説をもとに構成したものだ。日本でも政治的な必要性のためにかつては日本神話が持ち上げられ、現代では新たな「日本スゴイ」神話が醸成されている。