古代の高速道路

7世紀につくられた古代の道は国土を最短の時間で結ぶという観点から現代の高速道路と非常によく似たルートをとっていた。過去に高速道路の設計に参加し、高速道の予定地に限って古代遺跡が発掘される謎に悩まされた著者が延喜式を用いて古代のすべての路線と駅を再現した。その延長は6400キロで402個の駅を16キロ間隔(古代の単位で30里)で結んでいた。実際に所沢では幅12メートルの両側に溝を持つ道路の遺構が発掘された。