くのいち先生

担任の水野先生があかちゃんを生むので産休の先生が来た。名前を伊賀野という。趣味で忍術の研究をしているとかで、忍者の記憶法を教えてくれた。耳、鼻、目、唇、手など体の各部分に合わせて覚えておきたい内容を結びつけて覚えるのだそうで、思い出すときは関係づけた場所を触ると思い出すのだそうだ。今度テストの時にやってみよう。「忍術で思い通りの人に好きになってもらう術ってないんですか?」ときくと、「そんなことできるんだったらこんなところで産休先生なんかやってないわ」とのことだった。