古代の大麻

大麻と古代日本の神々 (宝島社新書)

大麻と古代日本の神々 (宝島社新書)

忌部氏は古代日本で麻薬性のある大麻を栽培していたとする説。忌部氏の一族史である古語拾遺によると大麻の栽培地を求めて機内から阿波に至り、このため阿波には麻植郡とか大麻比古神社とか麻に係る地名が多いのだという。そこからさらに黒潮にのって房総に移住しあらたな大麻の栽培地を開拓したのが安房という地名のおこりだという。大麻の雌花がふさ状の花序をつけるところから房総が総の名前を持つようになったのだとか。残念ながら繊維としての麻ではなく大麻が栽培されていたとする物的証拠に乏しく伝承からくるこじつけが多くなっている。古い土器などにプラントオパールが残存したりしていないかしら?